今日は Blender の話をしよう。
3Dについて何も知らないところからどうやって学んだのか。
Blender はかなり多機能だ。何でもできる。でも操作方法は少し変わっている。
たとえばオブジェクトの選択が右クリックだったり、やたらショートカットが多かったりする。メニューからもたどりつけるが、よく使うものはショートカットを覚えたほうが断然早い、というかむしろショートカットなしでは生きて行けないと思う。ウィンドウの配置も自由自在だし、やりたいと思うことはたいてい何でもできるように作られている感じがする。便利なアドオンも多い。自分の好きなようにカスタマイズできる。多機能なソフトウェアがたいていそうであるように、直感的に使えるものではない。
だから学習曲線が妙な感じだった。
最初の数時間は横ばい、その後ぐいっぐい伸びて理解が進んで楽しくなった。しかし数週間もすると、作業のいたるところに罠があることに気づき、曲線はジグザグになった。後退したかと思えることもあった。
かんたんに作るとかんたんだが、きちんと作ろうとすると大変。当たり前に思えるが、かんたんと大変の差がでかい。手順を間違えてすべてやりなおしみたいなことが何度もあった。作りながら自分の能力の足りない部分に気づいたりもする。3Dモデル作るのにはテクニックでカバーできないところも多いし、必要な知識範囲も広い。特に写真をちゃんと学んでおかなかったことを悔やんだ。
でもその頃には少し作れるようになってきているから、罠やハードルを乗り越えるのが楽しくなっていたりする。
私の場合、ほぼすべて動画で学んだ。
英語でも画面があるので恐れることはない。英語のリスニングの練習にもなって一石二鳥、と思うと幸福になれる。
今でもほぼ毎日、ランチ食べながら、モデリングのタイムラプスや、チュートリアル動画を見てる。楽しいよ。
はじめに観たのは、lynda.com の Blender Essential Training だ。
実際に手を動かしながら8時間、集中的にやった。基礎的な操作を学びながらかんたんなオブジェクトやキャラクターを一緒に作っていけるのがすばらしかった。
lynda.com の Blender 動画を見尽くした頃に、YouTube にたくさんチュートリアル動画があることに気づいてそちらに移動。
こんなにチュートリアル動画が充実しているのは、Blender がオープンソースだからかな。非常にありがたい。
人によって目的や作り方がちがうので、大量の動画の中で自分のやりたいことに合うものを探すのは少し大変。
静止画な3DCGを作りたい場合、3DCGアニメーションを作りたい場合、ゲームなどで使うモデルを作りたい場合、それぞれで作り方に差がある。
でも、どれも見てるだけでも楽しかったりする。
おすすめなのは、Darrin Lile氏の、Blender Character Creation Series。
モデリングからテクスチャ入れ、骨入れ、アニメーションまで解説されてる。大変わかりやすく、秩序があり、本当にすばらしい。
lynda.com なしで、YouTube だけでも学べただろうと思うが、lynda.com にはスクリプトもあるしショートカットもわかりやすく表示されるし、やはり最初に基礎のところを一気に学んでおいたほうがあとあと楽な気がする。書籍などでも良いのかもしれない。
基本的な操作と流れがわかれば、あとは試行錯誤しながら作って、謎があったら調べては解決するという通常のやり方で成長していけるはず。はず、というのは今私はその最中なので、結果はまだわからないわけなのだがー。
作らないと成長できないのは確実なので、いっぱい作ろう。