RCMSの魅力を引き出そう会
ある日「RCMSの魅力を引き出そう会へのお誘い」という件名のメールが届いた。仕事やイベントなどで交流があるまぼろしの小林さんからであった。
RCMSとは、国産のコンテンツ管理システムのひとつだ。わたしは使ったことがなかったが、小林さんは「これはすごいですよ!」と言う。だが、その魅力が現在のWebサイトでは存分に伝えきれていないと。
グループワークという形でRCMSの魅力を引き出し、ひとつのWebページに仕上げたいとのことであった。
参加者は、小林さん(まぼろし)、黒野さん・秋野さん・柳谷さん(linker)、松田さん(TSUDUMI)、そしてRCMSを開発しているディバータの加藤社長である。
当日の様子は、小林さんとlinkerさんのブログに詳しいのでそちらをご参照ください。
ペルソナ「志賀くん」の誕生
もともとRCMSの紹介ページは、誰に訴求しているのかがわかりづらいものであった(実際の顧客層もさまざまで、クチコミでお客さまが増えていくことも多いらしい)。
だが今回、加藤社長からのご要望は明確で、「デザイナーさんたちにRCMSの魅力を知って、使ってほしい」と。
つまり、我々が感じたRCMSの魅力が、そのままその新しいターゲットに訴求できる内容だということだ。とはいえターゲットが「デザイナー」というのでも、まだ漠としている。
そこでペルソナを作った。その名も「志賀くん」。このナイスな命名は小林さんだ。ペルソナは名前次第なところもあって、田中さんや佐藤さん鈴木さんでは個性が見えないのである。
属性やら性格やらも、我々や周囲の方々のことを考えながら決めていく。本来はユーザ調査を元にして作っていくものだが、今回はターゲットと自分たちが重なっていること、既存の顧客層とは違った層であること、時間に限りがあることなどから、そうやって進行した。
顔写真は、親しみが持て頭の回転も早そう、ちょっとお茶目な感じもする写真を黒野さんが探し当てた。「志賀くんだ!」と満場一致。
その後のRCMSの魅力を探るのは、「志賀くんのグッっとくるポイントはどこだ!」という観点である。志賀くんの悩みは何か、それを解決するには?
RCMSは志賀くんのどんな悩みを解決するのか
ペルソナを作る前に、RCMSの魅力の書き出しとグルーピングは済ませていた。総合すると、RCMSのキャッチコピーである「あらゆる要望に応える最強のCMS = RCMS」という言葉に「確かに!」とうなずける。
だがそれがそのまま志賀くんの心にも刺さるかといえばそうでもない。
志賀くんはディレクションもするWebデザイナー。クライアントさんからCMSを導入して自社で更新したいという要望をよく受ける。プログラムに憧れはあるがはっきり言って弱い。MTやWPをいじったことはあるし、ちょっとしたカスタマイズもできるが、ちょっと複雑なことをしたいときにはお手上げだ。それに、MTやWPなどのインストール型のCMSはサーバによって少しずつインストール方法が違ったりして、初動に時間がかかってしまう。できれば、プロトタイプ的にささっと作ってクライアントに提案したい気持ちもあった。
さてこのような背景からわかる、志賀くんのKBF(Key Buying Factor)はなんだろうか?
そのKBFから導かれる、RCMSのKSF(Key Success Factor)は?
- 志賀くんは、簡単に作れて、苦手なプログラムを触らなくていいCMSがほしい(ニーズ/KBF)
- RCMSはインストール不要のSaaSであり、たくさんの機能を管理画面から追加するだけで使える(KSF)
ブログ上に書けることは限られているが、このようなKSFをアピールしたものが、新しく作られたこのページだ。
わたしが参加したのは企画までだが、その後、小林さんとlinkerさんの力で素敵なページに仕上がっている。
もしペルソナが志賀くんではなかったら?
RCMSのアピールポイントには、情報設計の柔軟さというものがある。
RCMSのRはRelational(関連性)のRなのだ。情報を関連づけてサイトを作っていく。
もしペルソナが志賀くんではなく、もっと理詰めが好きなタイプであったり、簡単さより正確さや多様性に魅力を感じるタイプだったら、そのあたりを最上部のキャッチで押すことになっただろうと思う。
はたまた、わたしがグっときたのは、RCMSが月額制であり、日々の使用サポートもしていただけるということ。クライアントさんにとっても、制作会社と保守契約を結ぶより安くなるので嬉しいはずだ。
RCMSにはたくさんの魅力がある。
無料版があるので興味がある方はぜひ!
(※志賀くんの設定、記憶に頼って書いたので間違っているところもあるかもしれません)