2015年4月21日

FitPortはApple Watchに片思い中

FitPortのApple Watch対応できなかったよー、それでもまあまあ楽しんでるよー、という話。

FitPortはApple Watch対応しないんです。
対応したかった。UIをラフに作ってみたりもした。
FitPortはApple Watchをすごく好きだった。
しかし現実は厳しかった。今はまだ両思いにはなれないらしい。理由を書いておきたい。

FitPortはAppleの標準アプリである「ヘルスケア」に保存されているデータをわかりやすく表示したり、ゴール設定して日々のゴール達成を楽しむアプリです。読み込める項目はたくさんあって、歩数や距離、階段数などから体重、BMIやほかにもいろいろ。
中でも歩数とか階段数なんか、歩いているときにふと気になって見てみたかったりする。iPhoneを取り出すの面倒だったりする。

Apple WatchのGlanceでサッとそのときのデータが見れて、

Apple Watch の Glance

Watch appに行けば推移が見れるといいなー、みたいな妄想をしていた。

Apple Watch アプリ

しかし不可能だった。

歩数を例に説明してみよう。
iPhoneは歩数を計測します。
Apple Watchも歩数を計測します。
当然それらは別の数値になる。常に両デバイスを持って歩くわけではないから。
さらに、ほかのアプリやデバイスで独自に歩数を計測してヘルスケアappにデータを書き込んでいることもあり、それらの値もまたそれぞれ違った数値になるはず。

ヘルスケアappは賢くて、それらの数字を優先順位とか時間に基づいて統合し、正しい値に近づけて表示してくれるのだ。

FitPortはそのヘルスケアapp内のスマートにマージされた数値を読みこんで表示している。そして問題なのは、Apple Watchからはヘルスケアapp内のデータを読むことができない、という事実である。
厳密に言えば、読めるときもあるけど読めないときもあるという。
ヘルスケアappの内容は、iPhoneがパスワードロックされているときは暗号化されているのである。そのとき、Apple Watchからはヘルスケアapp内のデータを読むことができない。

ヘルスケアappに大切な個人情報が入っているからそういう仕組みになっているわけなので、Appleからなんらかの方法が提供されるまでは、これは、どうしようもない。かなしいけども、Appleのプライバシー尊重の姿勢は大好きだ。

Apple Watchで歩数を表示するのが完全に不可能、ということではない。

たとえば、iPhoneでFitPortが起動されたとき、その時点での最新の数値をアプリ内に保持しておけば、それをApple Watchから読める。
でもそれはリアルタイムのデータではない。リアルタイムではない歩数をWatchで見て楽しいか? 全然楽しくない。むしろいやだ。
FitPortでは歩数だけじゃなくていろいろなデータを読み込めるので、たとえば体重と摂取カロリーだけを表示して使っている人もいると思う。そういった場合はリアルタイム性はそんなに重要ではないかもしれない。しかし、最新のデータじゃないかも、という気分でデータを見るのはどうだろう。やはり楽しいものではない。

もうひとつ方法がある。
歩数データを、ヘルスケアappからではなく、iPhoneのモーションアクティビティのデータから読むのだ。iPhone 5s以上であれば、歩数・距離が計測されているし、iPhone 6/6+ならさらに階段数もある。ただ、それらは、iPhoneを持ち歩いたときだけのデータだ。Apple Watchを持っていくら歩いても、その値は更新されない。
長めに移動するときは、たいていiPhoneとWatchはともにあるだろうからひとつ目の方法よりはまだ良いだろうとは思う。しばらくApple Watchで出る歩数計アプリはほとんどこのタイプのはず。

私も悩んだ。見れないよりはいいんじゃないかと。
でもやはりFitPortのApple Watch対応としては出せない。iPhone上とWatch上で、数値が異なってしまう。同じアプリで数値が違うのはやっぱりおかしすぎる。

まったく別のアプリとして、ヘルスケア連携せず新しく作れば許容できるかもしれないが、iPhone置いて歩き回っているとき「なんでデータ反映されないの」と思うだろう。せっかくApple Watchを手に入れたのに、iPhoneのデータしか表示されない、というのはがっかり感がある(もしかしたら私がApple WatchとHealthKitを好きすぎるからそう思うのかもしれないが)。だから新しく作るほどの意欲はわかない。

そんなわけで現時点ではあきらめたのであります。
6月のWWDCで、何か新しい良い方法が提供されるのを期待!

(でももしかしてひょっとして私が間違ってて、実はロック状態でもHealthKit読む方法あるよ、っていうことがあればぜひおしえてください)

今は今できることをやるとする。
FitPortのApple Watchアプリは作れなくても、Apple Watchのセンサーで計測された情報がヘルスケアappに保存されるので、iPhoneのFitPortでそのデータを良い感じに見たいではないか。影から支える的な片思いですよ。

今、個人的に心拍数がとても熱い。
なぜなら今まで心拍数にまるで興味がなかったような人でもApple Watch買ったらそれがいきなり手に入るのだ。びっくりだ。ふだんは10分ごとに記録され、ワークアウト開始したらもっと細かく記録されるらしい。自分についての新しいデータ、実に観察してみたいではないか。

FitPortに心拍数表示を追加してほしいという要望はけっこう多い。1番が睡眠で、2番が心拍数。Apple Watchが発売されたら逆転するかもしれない。

この種のデータにはゴールという概念が合わないと思うので、今までと少し違う見せ方が必要だと思う。
実機を手に入れてからどのようにデータが記録されるのかを観察しないとわからないことも多いけど、グラフをどうしようとか、どんな情報が見たいかとかいろいろ研究中。
そんな感じで、片思いもけっこう楽しんでいます。

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Category: Apple Watch,iOS

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堀内 敬子(ほりうち たかこ)

堀内 敬子(ほりうち たかこ)

デザイナー。iOS/Android/WebアプリのUI作ります。猫好きです。

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