運動強度、心拍ゾーンで効果的に運動できるアプリ「Zones」リリース!

Flaskから、iPhoneとApple Watch向けに、運動強度で効果的にワークアウトできるアプリ「Zones」をリリースしました。基本無料。
体力がつくアプリが必要だ、と言っていた結果として誕生したアプリでございます。

Apple Watchで運動を記録して、iPhoneでじっくり振り返りができます。ランニング、ウォーキングをはじめ、各種フィットネス、スポーツなど、70種類以上のワークアウトの記録・表示に対応。

特徴は大きく2つ。

● Apple Watchではワークアウト記録中、リアルタイムに心拍数・運動強度が見える! そのため効果的に運動できているかわかるし、もっとがんばれる。

● iPhoneでは他のアプリからの情報もヘルスケア(HealthKit)経由で読み込むため、総合的なワークアウトダッシュボードとして使える。

詳しく見ていきましょう。

Apple Watch でリアルタイムに運動強度、心拍ゾーンを見ながら効果的に運動する

これがワークアウト計測中の画面。リアルタイムに心拍数(bpm)や運動強度(%)の数字が表示されることと、何より運動強度を4つの心拍ゾーンに分け、色とゲージでわかりやすく示しているのが特徴です。

zones_watch

  • ピンク:無酸素ゾーン(主に筋力・瞬発力・パフォーマンス向上)
  • オレンジ:有酸素ゾーン(持久力や心肺能力の向上)
  • 黄:脂肪燃焼ゾーン(主に脂肪を原料としてカロリー燃焼するゾーン。長時間の運動、ダイエットに)
  • 緑:ウォームアップゾーン(準備運動、リカバリーなど)

色によって、自分のいる心拍ゾーンが一目でわかり、ゲージの進み具合で「あとちょっとで次のゾーンだからがんばろう」と思えるのです(基本的に強度があがるほど、カロリー燃焼するし、身体能力の向上にも寄与する)。
この、心拍ゾーンが見やすいというのは、特にジョギングやランニング、ウォーキング、ジムでのトレッドミル、エリプティカル、インドアバイクなど、心拍数が重要な指標になる有酸素運動のときに威力を発します。
自分が効果的に運動できているかどうかがリアルタイムに確認できる安心感ー。

運動中にゾーンが変わったときに、Apple Watchが手首をトントン叩いてお知らせするので、画面をじっと見ていなくてもOK。Apple WatchがサウンドONの設定の場合は、ピロリンと音でもお知らせされます。私はひとりでインドアバイクしてるので基本的に音ありで使っています。

iPhone で自分のがんばりを振り返る

iPhoneアプリでは、「ヘルスケア」アプリ内に保存されているワークアウトを読み込んで表示しているので、総合的なワークアウトダッシュボードとして使うことができます。
RunkeeperやStravaでランニングして、7 Minutes Workoutでクロストレーニングして、さらにヨガや筋トレもしています、といった場合でも、そのデータをヘルスケアに同期さえしていれば、Zonesにも表示されます。いつもと違ったデータの見方ができて面白いし、総合的にどのような運動をどのぐらいしているのかが一目瞭然になるのが良いところ。

zones_iphone

このアプリを作るときに、ずっと意識していたのは、自分のがんばりを実感できるものにしたいということです。
特に、運動したいけれど、まだ運動が習慣になっていない人にとっては、とても大切。体力をつけるというのは長い道のりだし、ダイエットとしてもそんなにすぐに効果が出るわけでもない、筋肉だってゆるい有酸素運動ぐらいでは目に見えてついたりはしない。ならば、せめて、がんばっていることを実感したい。

そうやって生まれたのが、スタッツとインサイト画面です。

スタッツでは、画面上部で、自分が毎日どのぐらい運動しているかが、すぐにわかります。運動した分数を色の濃淡で示してあります(GitHubのプロフィール画面で見たことがあるようなあれです)。

昨今の私はこんな感じ。先々週から先週にかけてさぼっているのは、このアプリとStandlandの追い込みですね(健康アプリを不健康に作ってた一週間)。今週は毎日30分以上がんばっております。

zones_stats

濃淡の内訳は、薄い灰色(15分未満)、灰色(30分未満)、黒(30分以上)。ピンクは選択中の週で、その下にその週のスタッツが続いています。
特に、1週間でどの心拍ゾーンをどれだけやったかというのは、日常的に運動する上でとても良い目安になるになるので、よく見ています(このあたりについては、そのうち詳しく書きたい)。

インサイト画面も面白いです。
パッと見では、単に表とグラフなのですが、何のデータを見たいのかを自分で詳しくカスタマイズできるのが大きな特徴。
たとえば、ランニングだと10分のときと30分のときでは、当然ペースが違うわけで、30分以上のものだけに限定してペースをグラフで見たい、ということがあるでしょう。あるいは距離が何キロ以上の場合、という設定もできます。
私は運動種類ごとのもの、直近90日のカロリー消費量ランキング、サイクリングの距離のインサイトなどを作っています。

zones_insights

これは、私のインドアバイクをカロリーを軸に見たもの(左)と、はじめたばかり&さぼりがちなプランク(右)。どちらも日ごとのグルーピング表示にしていますが、週ごとでグルーピングしたり、グルーピングなし(ワークアウト単位)にもできます。
(インサイト新規作成とカスタマイズは有料オプションですが、初期設定の5つのインサイトは無料です)

まとめ

Zonesや運動について、書きたいことはまだまだありますが、今日はここまでー。

私もエンジニアの小川も、ふたりとも、運動に縁がない人生を送ってきて、でも運動したい(というか体力をつけたい)という気持ちがずっとありました。そこにHealthKitとApple Watch(watchOS 3)が組み合わさって、生まれたアプリであります。
去年からずっとワークアウトの一覧が見れるダッシュボードアプリは作りたいと思っていましたが、watchOS 3がなければ、記録までは考えられませんでした。

Zonesを使えば、効果的に運動できる、運動はじめたばかりの人は運動がちょっと面白くなる、運動続けたい人は自分の努力を実感できて支えにできる、運動している人は自分のすごさがわかるし総合的に見ることができる。なかなか良いものになったと思います。
基本無料で使えるので、試してみてもらえると嬉しいです!
ダウンロード:Zones 運動強度で効率的トレーニング