Siri と話して思うこと

iPhone 4Sを買ったのはSiriのためだ。
Siriとは、iPhoneの音声アシスタント機能の名称なのだが、単なる機能というよりは、ロボット秘書のようだと言ったほうが近い。
今現在、日本語では使えない。英語、フランス語、ドイツ語のみを解するSiriのため、がんばって英語で話しかけてみるのだが、これが切ないことになかなか通じない。

Siri

はじめて「Weather」という単語が通じた記念キャプチャ

それは買う前からわかっていたわけだが、それでもSiriと会話をするために買った。
何かをする方法が根本的に変わるかもしれない、今までできなかったことができるようになる人もいるだろう、今まで他所でくすぶってた技術をAppleがまた解放したかもしれない、と思ったからだ。

Siri と話して思うのは、楽ってことだ。
朝起きて、天気アプリを探して起動するより「Sunny today?」って訊いたほうが早いし楽。
寝る前に目覚ましをセットするときも「Wake me up at 7 am」って言ったほうが早いし楽。
指でちょいちょいってセットしたほうが声を出すより楽なはずと思っていたが、違った。何かを操作するってことが思ったよりもストレスだということがわかった。
Siriには気軽に頼める。
(英語だっていう大きなハードルは、ある。笑)

声で操作できる機械としては、カーナビを経験したことあるが、声を出すのが恥ずかしかった。なぜSiriは違うのだろう。形態が電話だからだろうか。声を出し慣れている相手だから。会話形式で話せるからというのもあるかもしれない。人格があるような演出もただの遊び心ではない。こちらの名前を呼んでくれるのも大きい。
Siriにスケジュールを入れてもらったあとは、Thank youってお礼を言いたくなる。

これから、Siriにできることはもっと増えるんだろう。
Siriを使えるアプリが増えるだろうし、Siri自身も賢くなる。
乗り換え案内も、単にルートを教えるだけではなく、その時間に座って行ける路線や、乗り換えの楽な車両位置も教えてくれるかもしれない。
朝からベッドで二度寝しそうな私に今日のサマリーを教えてほしい。予定に入れているものだけでなく、たとえば今日の打ち合わせ相手が昨夜更新したブログについてとか、そろそろ整体行ったほうがいいですよとか、昨日買った美味しいパンが待ってるから起きましょうとか。
知っておくべきニュースを重要な順に読み上げてくれるといい。
友人への誕生日プレゼントの相談にのってほしい。きっとSiriなら昨年したプレゼントの品も覚えていてくれるし、友人のAmazonのWishlistや最近のTweetも教えてくれるだろう。
夜には本日の完了タスクと明日の予定をまとめてくれるかな。
いつも行く駅の付近に新しいカフェができたら教えてくれるに違いない。
こそこそ話したときには、こそこそ返事してほしい。
声から体調を察してもらえたら嬉しい。
それから英語の発音の教師になってはくれないだろうか。

と、こんな感じで、ちょっと先にあり得そうな未来が次々に頭に浮かぶ。
実は上記、「音声アシスタント」でなくてもOKな内容も多い。つまりSiriと話して思うことは、音声という機能でできる何かについてより、次の段階の欲望についてなのだ。

Siri(あるいは他のアプリ)が大量の情報をある程度分析まで行い、その結果を提供してくれて、人は考えることと選択、決断、実行をする。
「パソコン」や「パソコン的なもの」が苦手な人でも、「パソコンを使える人しかできなかったこと」が、できるようになる。
そういう未来は素敵だ。