2015年6月29日

WWDC 2015に行ってきたメモ

ちょっと長いメモ

6月6日から15日まで、サンフランシスコに行ってきた。2回目のWWDCだ。
(WWDCとは年に1度行われるAppleのアプリ開発者向けカンファレンスのこと)

一昨年は、孤独に始まって落ち着いた頃に風邪をひく、という旅だったが、今回はまったく違った。今回はaqubiさんとふたりで行けたのだ。いろいろなできごとについて、すぐに言い合える人がいるってすばらしい。孤独じゃないってすばらしい。

WWDC 2015旅の写真

watchOS 2が出た

watchOS 2が出た! 今までのはwatchOS 1なのかという疑問は置いておくよ。
これでApple Watchのネイティブアプリが作れるようになった。すばらしい。ネイティブアプリならば、現在よりも早く安定して動くだろうし、iPhoneが近くにない場合でも使えるアプリが増える。さらに、デジタルクラウンやTapticエンジン、モーションアクティビティ、HealthKitにもアクセスできるようになるので、できることが格段に増えるのである。

FitPortのWatchへの片思いが実るときが来た! たぶん。

しかし、限定的なアクセス解放のものも多いし、何が本当にできるのか調査しつつ考えなくてはならない。watchOS 2.0の正式リリースがiOS 9と同時と考えると、例年から考えると9月。同時リリースを目指すならあと2ヶ月だ。
今年も熱い夏になりそうだー。

iOS 9のあれこれ

iOSに関しては、去年、一昨年に比べるとおとなしめ、堅実なアップデートだった。大きな変更が立て続けに行われ、iOS 8リリース時に大きな不具合が出たりもしたので、ユーザからも開発者からも安定性向上を望む声が大きく、Appleもそれに応えた、ように思われる。

堅実なアップデートとはいえ、開発者としてはできることが増えたり便利になっているし、ユーザとしての利便性もすごく上がった。今回私が気になっているのは、SearchまわりとiPadのマルチタスキング。そしてHealthKit。

iOSでSearchと言うと、今は、アプリ起動のショートカット的に利用してる人が多いと思うが、これがもっと賢くなる。検索結果にアプリ内のコンテンツへのリンクや、関連ニュースを出してくれたり、我々の行動を学んで今から使うだろうアプリの候補などを出してくれたりするようだ。
コンテンツを持っているアプリだと、ユーザに見てもらえる可能性が増えるし、かなり楽しそうだと思う。
Flaskの場合は、ツール系アプリばかりなので、何ができるのかまだわからないけど、たとえば「歩数」と検索したら、FitPortの歩数の詳細画面へのリンクが出る、ようなことができるといいのかもしれないなとか(検索結果にリアルタイムの歩数はたぶん出せない)。

iPadのマルチタスキングは、iPadでふたつのアプリを一度に使うことができるようにするもの。これはもう、なぜ今までなかったのか、という機能だけど、パフォーマンス的に厳しかったんだろうな。iPad Air 2以降でしか動かないという点から見ても。
私のiPadは古くて試せないのが切ない。秋に次のiPadが出たら買う予定。iPad Proが出てくれることを期待。

HealthKitについては、基調講演でもさらっと触れられただけだし、特別大きな何かがあったわけではないが、HealthKitを愛する私としては見逃せない。
今回、新しいカテゴリが追加された。water intake(水分摂取量)とUV exposure(紫外線照射量)、それからReproductive Health(リプロダクティブヘルス。性と生殖に関する健康)だ。特にリプロダクティブヘルスは、6つのタイプが追加されていて力を入れているように思える。

HealthKitに関してはwatchOSでもHealthKitを使えるようになったこともあるし、何か作りたい。FitPortだけじゃなくて、新しいものー。
やはり熱い夏にならざるをえない。

レイアウト用のStack Viewいいね

実は、個人的に、Auto Layoutの達人を目指しておりました。
FlaskではかなりStoryboardを使い込んでいて、私はconstraintsをあれこれしてうまくレイアウトする技をいろいろと身につけたのであります。
が、しかし、新しく追加されたStack View! これはー、楽すぎじゃないですか。誰でも使えちゃいそうな。達人いらないし。しかもconstraints駆使して作るより軽いとか本当? すばらしすぎるのではないでしょうか。

や、Watchのアプリを作ったことがある人たちは、うっすら感じていたと思うんです。
Watchでは、constraintsが使えなくて、いい感じにレイアウトをするためにはGroupというものを使ってあれこれするんですが、それを使ってて、あれ? もしかしてこれレイアウト楽じゃない? これiOSのほうでも使いたい気がするんだけど? ってね、思ってましたよねー。そうですよね。実現しちゃいました。Groupのさらに素敵になったものがStack View、ですよねー。
もうこれから全部iOS 9以降専用で作りたい。

Get Togetherしてきた

WWDCというのは、月曜の基調講演で始まって、金曜まで一週間みっちり新機能などに関するセッションが詰まっているイベントで、Appleのエンジニアと直接話ができる各種ラボも有名だと思うが、それらに加え、カテゴリを絞った集まりもいくつか開催されていたりする。
今回私が突撃してきたのは、「Health, Fitness, and Research Get Together」、健康・フィットネス関連のアプリを作っているデベロッパの集いである。
私は初めてだし、もちろんみんな英語だ。英語力的にも、コミュニケーション能力的にも、私には厳しいんじゃないのかーーーと思いつつも勇気を出してみた。どうにもならなかったら撤収すればいいのだし。

始まってすぐ、どう入って行けば良いものか困っているときにTwitterの知り合い(初対面)に発見してもらいありがたかった。少し会話して緊張をほぐすことができた。私はそもそもエリアを間違えてた。ヘルスケア系のデベロッパの集まるエリアから、フィットネス系デベロッパのエリアに移動してうろうろしてると、ヨガのアプリのデベロッパさんが話しかけてくれた。一度会話が始まれば、あとは流れに乗っていけた。

会話はだいたい「何作ってるの?」から始まり、「これ作ってる」とアプリを見せて説明、という流れだった。自分のアプリの説明はあらかじめ英語で練習していたし、自分の話が終わったら相手のアプリについて聞けばいい。世間話を続けるのは日本語でもむずかしいが、アプリに関することなら興味もあるしいろいろ質問できた。「そのデータはHealthKitに保存されるの?」とか、「Watch appあるの?」とか、「この画面わかりやすくてすばらしい」とか、「Watchの心拍数が取れるようになってうれしいね!」とか。
使ったことのあるアプリの開発者とも話せたし、AppleのHealth & Fitness関係のエンジニアもいて話を盛り上げてくれたり、ほかのアプリ開発者と引き合わせてくれたりした。
Appleの中の人が、FitPortを知っていてくれたので、アプリに関するアドバイスももらえた。
さらに、Flaskのことを人から聞いたとかで、わざわざ声をかけに来てくれた方がいたりもして、激しくありがたいのと同時にパニクって記憶もおぼろげなのだが、その一瞬が激写されて、WWDC公式アプリに載ったりなどもした。

WWDC app

The Talk Show Live!

火曜の夜は、aqubiさんと一緒に、The Talk Show Live From WWDC 2015というイベントに行ってきた。
The Talk Showの公開録音イベントだ。これは私がよく聴いているPodcastのひとつで、ホストはJohn Gruber。Tech界隈、英語圏ではとても有名だと思う。

想像通りというか想像以上というか、イベントに来ていたのはコアなThe Talk Showリスナーで、ほとんどが白人男性、アジア人もほとんど見かけなかったし、女性は私たち以外に数人いた程度であった。背の高い異国人男性に囲まれ、我々はかなり萎縮してしまった。後方のバーに飲み物を取りに行くこともできなかった。「周りにいるのはこわい人たちではなく、みんな同じ、Appleオタクです」と自分に言い聞かせつつトークが始まるのを待った(なかなか始まらなかった)。もっと骨太になりたい。

しかししかし、トークはすばらしかった。すごい楽しめた。行ってよかった。
ゲストはなんとAppleのPhil Schiller!

The Talk Show Live from WWDC 2015

なんというサプライズ。
きっと誰か有名デベロッパーとかライターがゲストだろうと誰もが想像してた。信じられない。Appleのエグゼクティブがこういった場で話すのはかなりレアなのでは。新しいOpenなAppleをひしひしと感じた。
John Gruberの楽しく鋭い質問も、それに応えるPhil Schillerの真摯さや軽妙さもすばらしかった。熱く語る姿にぐっと来た。
The Talk Show: Live From WWDC 2015 With Phil Schiller

このイベントには私の大好きなPodcastであるAccidental Tech Podcastの人たちも来ていた。彼らは客席の最前列にいたので、私は後頭部を眺めたのみ。どうやらほかにも幾人か、私の聴いているPodcastの中の人たちがいたようだった。次にこんな機会があればぜひミーハー心全開で突撃したい。

ちなみに私が良いアプリを作りたいと思う気持ちの端っこに、尊敬する人たちと話しがしたい(願わくは、そのアプリ使ってるよー、と言われたい)という下心がある。これは、いわゆる「モテたい」心理にきっと近い。

The Bash

木曜夜はBash。WWDC公式の屋外パーティだ。
今年のアーティストはWALK THE MOON。知ってる曲もあって、楽しめた。
始まってすぐの盛り上がり方がわからない頃の写真が左で、右が最後にヒット曲「Shut Up and Dance」をやってるときの写真。みんなおもむろにiPhoneで動画撮り始めたのが面白かった。なるほどこれが現代のライブか。

Walk the Moon at WWDC 2015 Bash

飲食関係

ふたりだと、いろいろ食べられていいね! という記録。

食べ物と飲み物の写真

aqubiさんが風邪をひいてつらそうだったけど、食欲はあったようだったのでよかった。たくさんおいしいもの食べた! 全部写真とっておけばよかったな。
ひきこもりの我々的には毎日外食というのはやはりありえなくて、いちばん食べたのはWhole Foods Marketのお惣菜だ。スープとかあるしけっこうおすすめだと思う。

今回の旅で一番おいしかったのは、The Millのトースト! パン好き大興奮。クリームチーズののったダークなライ麦パンのトーストを食した。 aqubiさんのシナモントーストもひとくちもらったがとてもおいしかった。
2番目はダンジネスクラブ。ガーリック&スパイスでしっかり味付けされたカニをもりもり食べるという行為も含め美味であった。

食べそびれたもの:
アメリカンなステーキと、ワッフルチキンと、クレープ

あっという間の日々

今回はふたりだったし、次にふたりで行ける日が来るのかわからないしで、長めの日程をとって8泊で行って来たのだが、今思えば毎日何をしていたのだろうという感じにあっという間だった。
もっとやりたかったことがあったけど、これ以上は無理という感じにいっぱいいっぱいで過ごした。WWDC最終日の朝にようやく余裕を感じたぐらいで。

初めてなできごとが多かったからかもしれない。
ここに書いた以外にも、おそろしく緊張するできごとや、嬉しいことや楽しいことや大変なこと、いろいろあった。初めてのできごとは楽しいしエキサイティングな反面、まとめてかかってくると大変だ。私たちはよくやったと思う。
次回は初が減ってもう少し肩の力を抜いて楽しめるようになるはずだ。来年もまた行けるように願う。がんばる。いいアプリ作る。

以上、メモ終わり。

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Category: Apple
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FitPort

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堀内 敬子(ほりうち たかこ)

堀内 敬子(ほりうち たかこ)

デザイナー。iOS/Android/WebアプリのUI作ります。猫好きです。

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