Appleの「iOS ヒューマンインターフェイスガイドライン」を読んだ。
iPhone/iPadのインターフェイスとユーザー体験について解説してあるPDFである。
iPadで寝る前のちょっとした時間に読んでいたので、だいぶ時間がかかった。なにしろ、構成の練られた書籍や面白い小説ではなく、特に後半はたんたんと説明が続くので、ベッドで読むとあっという間に眠くなるのである。
しかし面白かった。
整合性を取ること(見た目と内容の整合性、標準的な動きとの整合性、アプリ内部での整合性)、アクションに対して適切なフィードバックすること、大切。
アプリもそうだけど、Webサイトでもそうですね。
iPhone/iPadに関わることだけでなく、全般的なインターフェイス、ユーザ体験に関係する記述も多い。そして抽象的なことも、iPhoneではこうなってるって具体的に説明されることで納得ができる。
設計方法からボタンの意味まで、具体的に解説されている。
たとえばこんな感じ:
各画面で必要なものを分析する。それぞれの画面で何を表示するかを決めるとき、「これはユーザがこの場面で必要としている重要な情報または機能なのか」を常に自問してください。その答えが「いいえ」の場合、その情報や機能が別の文脈において重要かどうか、それとも最終的にそれほど重要ではないかどうかを判断します。
たとえば、iPhoneの「カレンダー(Calendar)」アプリケーションでは、日付およびその日付で発生するイベントに焦点を合わせています。ユーザは、明確にラベル付けされたボタンを使用して、現在の日付のハイライト、表示オプションの選択、およびイベントの追加を行うことができます。
アプリに興味が無い人でも、第2章「ヒューマンインターフェイスの原則」、第3章「アプリケーション設計戦略」あたりは興味深く読めると思う。
日本語版で166pのPDF。おすすめです。
「iOSヒューマンインターフェイスガイドライン」PDF(日本語)