サカイさんとサクライさん

仕事をご一緒したことがある方々のうち、印象的な人が幾人かいる。
今日はサカイさんとサクライさんのことを書きたい。
書いてどう結論付けるとか何もないのだが、ひとりひとりではなく、並べて書きたくなった。似て非なるふたりを。

サカイさんとサクライさん(名字の音が似ているから、わたしが勝手にカタカナで書いているだけで、本当は漢字です)は、ふたりともブログを書き、プログラムに精通し、高学歴なのに大企業に就職するでもなく、ひとりか少人数で会社をやっている。そして会社を大きくするとかいうより、他のことを目指しているような気がする。

ふたりはお互いを知らないが、わたしは彼らとそれぞれ仕事をし、彼らの仕事に対する姿勢やコミュニケーションの取り方を見、ブログを読み、ふたりの共通点と相違点をたくさん感じている。
仕事をしていると、彼らは真面目で的確で考えが深い。頼りになる。ロジカルな脳みそを持ち、言うべきことは言う。ひとりは熱く語り、ひとりはやさしく語る。

サカイさんはRubyの人(ブログ名:Rails で行こう!)で、サクライさんはZope / Ploneの人(ブログ名:Zopeジャンキー日記)だ。面白いのは、ふたりともそれっぽいブログタイトルなのに、記事内容はといえば、政治経済やらビジネスやら他いろいろと言った感じで、プログラム関連のネタが見当たらないこと。
推測するに、ブログを立ち上げた当初と今では、考えや書きたいことが違ってきたのだなーと。興味が技術からその先とか周囲にうつったのだろうと。

サカイさんは日本に対し愛憎半ばであるように思える。日本を出てベトナムに住んだりしている。
でも捨ててしまったわけではなく、日本のどこが問題なのか、どうすれば改善できるのかなどを熱くブログで語っている。最近では、こんなことを書いていた。

そこで提案したいのは、全国の小学校の「20校に付き1校」を英語で教育を行う英語小学校にするのだ。英語*を*教える小学校ではない。英語*で*教える小学校だ。
日本人の英語力を飛躍的に向上させる唯一の方法

こういう発想、とても面白い。

一方、サクライさんは日本に対し慈愛のようなものがあるような気がする。あるいは、悟りを開いた感じ。梅田望夫さんがサクライさんを、自分によく似た人なのではないかと評したことがある。
サクライさんは、サカイさんと同じく政治・経済・ビジネスについても書くが、アートやデザインにも造詣が深い。

サカイさんは人や近い未来に対する興味が大きく、サクライさんはモノや現在、遠い未来に興味があるのかなー。いやどうだろう。
ふたりが対面で話す様子を見てみたい気もするが、まったく気が合わないかもしれない。想像がつかない。

とにかくブログを楽しみにしている。ブログって素晴らしい。
それにしても、うーん。
彼らのように興味深い人間になりたい。
おそらくそれには、発信することと、深く考えることが大切。
頑張ります。

とりとめないままに。